女性起業家が少ない理由とは?起業後の実態について

日本で起業家というとまだまだ男性をイメージされる方も多いと思います。

そんな中、この記事を見ている人は「自分で起業、開業をしてみたいけど周りに女性起業家が少ない・・」「起業したいけど周りに止められてしまう」「まだまだ起業というと男性のイメージが強くて女性では不安」という方が多いのではないでしょうか。

結論から伝えると日本では現在、女性起業家は全体の内20%を占めています。起業家10人に2人は女性として自らの事業を行っているということになります。

では、何故女性の起業家というイメージが浸透していないかについては、女性が起業する理由と男性が起業する理由の違いにあるからなのです。

今回、結婚相談所として女性起業家を多く輩出した、一般社団法人 日本ブライダル・ソムリエ協会理事長として立場から、読んでくださっている方が女性起業家として世界に羽ばたく後押しができましたら幸いです。

女性起業家が少ない理由は?

女性起業家少ない理由

有名な起業家というと、余り女性の顔が思い浮かばないかもしれません。ただ、前述したとおり、起業家10人の内、2人は女性という結果になっています。では廃業率が高くて大手会社に成長するまで存続していないのでは?と感じる人もいるかもしれませんが、実態としてはそのようなネガティブな状況ではありません。

会社の社長というとイメージとして従業員を何十名も抱えていてバリバリと活躍している印象を受けるでしょう。

しかしながら、起業家が興した会社の内、女性起業家は約90%、男性起業家は約70%強が従業員を持たず起業しています。そして、平均開業資金については、女性が744万円、男性が947万円と、女性起業家の方が少ない費用で開業しています。

つまり、女性起業家の方が小規模ビジネスで起業、開業しているため、女性起業家が少ないように映るというわけです。ほかにも女性起業家が少ない理由としては下記のような理由も上げられるでしょう。

起業、開業時が個人事業主としての起業か、法人としての起業なのか

女性が起業、開業時の経営形態は「個人経営」が70.1%と最も多く、その割合は男性起業家58.6%に比べて高い状態で起業をしています。スモールスタートでリスクを回避している女性起業家が多いからこそ、イメージとして女性起業家が少ない理由になっているのではないでしょうか。

女性起業家の多くは商圏を近場に限定している

女性起業家は82.3%がBtoCの事業かつ、40.4%がサービス業。そして商圏を「事務所や店舗の近隣」「同じ市区町村内」にしている女性起業家は、53.1%と半数を超えています。

特徴として、小規模ビジネスで生計を立てている女性起業家が多いからこそ、イメージとして女性起業家が少ない理由になっているのではないでしょうか。

女性起業家の多くは主たる家計維持者ではない。

女性起業家の多くは世帯収入で主たる家計維持者である割合が低い傾向にあり、所謂一家の大黒柱になっている女性が58.0%と男性起業家93.3%に比べて少ない傾向にあります。
また、女性起業家の平均の月商は166万円。男性は504万の平均月商となっており、

10人の内2人の女性起業家が事業から売り上げとして獲得している月商も世帯収入に占める割合の内25%未満となっており、基本的に同一世帯の中に別の大黒柱となる人いることになります。これについても女性起業家が少ないと感じてしまう理由になるのではないでしょうか。

女性起業家が起業する理由

女性起業家が少ない理由

女性起業家が少ない理由として小規模ビジネスが多いからと例を幾つか出しました。

「女性起業家ってやっぱり儲からないんだな・・」とか「女性が活躍できる環境はまだまだ整備されてないのか・・」とネガティブになる方もいるかもしれません。

ただ、実のところそういう訳ではなく、女性起業家は男性起業家と比べると働く理由が違うことが女性起業家が少ない理由の主な部分です。

女性起業家が起業、開業する理由は自由に仕事がしたい。趣味や特技を生かしたいなど

男性起業家と同様に起業、開業理由1位は「自由に仕事がしたかった」と52.3%を占めます。

そして男性の起業、開業理由2位「収入を増やしたかった」52.8%の割合は、女性だと38.5%とそこまで収入面を重要視していない傾向にあります。また、事業経営という仕事に興味があったという割合も男性と比べて10%程度少ない状態です。

反面上位に来ている起業開業理由は、趣味や特技、アイデア、知識、経験など意味報酬的の部分にフォーカスをしており、そもそも女性起業家は男性起業家と違い、仕事で大きく儲けようとしている人が少ない傾向にあります。

女性起業家は「仕事のやりがい」と「私生活との両立」を意識している

女性が起業、開業をする理由として最も重視することは仕事のやりがい、そして私生活との両立です。「仕事に人生をささげる!」という感覚で働くのではなく、あくまでも仕事は無理なく、楽しくのスタンスで取り組んでいる人が多い傾向です。

女性起業家として今後生きていくのは正解?

女性起業家が少ない理由とは?起業後の実態について

ここまでで女性起業家が少ない理由としては、女性起業家は小規模ビジネスを基調としている傾向があること、そしてそもそもが男性起業家と違い、女性起業家は収入や事業をすることそのものに魅力を感じているのではなく、やりがいや家庭との両立させることに魅力を感じているにあります。

では、今後果たして、女性起業家として生きていくことは正解なのか、それについてアンサーをしていきます。

女性起業家の内60%は黒字基調で経営

スモールスタートで小規模ですること、世帯収入を支える大黒柱が多いことも相まってある程度堅実な経営ができる女性起業家。60%の女性起業家は失敗や廃業をすることなく、黒字基調で経営を回している状態になっています。

女性起業家の内70%が起業、開業に満足している

そのうち「かなり満足」と答えた女性起業家が28.2%。「やや満足」と答えた女性起業家が41.4%となっており、総合的に起業して良かったという結果になっています。事業存続意思についても68.6%の女性起業家は「自分で続けられるうちは続けたい」とポジティブな意見が目立ちます。

女性起業家が少ない理由は勘違い!実際に成功して満足している女性起業家が大多数

女性起業家が少ない理由とは?起業後の実態について

「女性起業家ってなんとなく少ないよね・・」と思われている方も多いですが、実は男性よりも小規模ビジネスで成功しているケースが多く、そもそもが男性と違い、事業規模を拡大して収入を増やしていくというよりは、自分のできる範囲で楽しく、家庭と両立をしていきたいという方が大多数のため、公に目立っていないだけというのが実態です。成功されている方が大多数ですし、起業、開業した良かった!!と感じている女性起業家が多いこともあり、これから女性起業家として、開業、起業する方も心配することなく一歩踏み出してみるとよいことでしょう。

弊社日本ブライダルソムリエ協会では女性の独立、開業、起業に関して強く推進を行っており、

世の中に1人でも多くの女性起業家を輩出することを掲げております。40代の女性が未経験から起業して成功した実績も数多くございますので、

結婚相談所の業界に興味のある方や「フランチャイズについて話だけでも聞いてみたい!」という方まで、

無料で御案内をさせていただいております。少しでもご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

 

参照:日本政策金融公庫「2022 年 12 月 14 日女性の新規開業の特徴」